【本・内容・私的感想】人体常在菌のはなし-美人は菌でつくられる
人体常在菌のはなし [ 青木皐 ] |
この本は、常に存在する人体常在菌は汚いわけではなく、人間にとって必要な菌である。その菌をいかに育てていくか、というわかりやすい医科学的実用読み物です。
現代の日本は、菌が汚い存在とみなされ、抗菌だとか除菌が当たり前になっています。
しかし、それらは人間にとって必要である常在菌まで流してしまい、アレルギーや体調不良を起こしているのです。
医科学に無知な私でもわかりやすい本でした。
その中でも、今の私にとって必要だな、と思った内容を記しておきます。
- 「清潔好き」の人は、そんなに菌がついていてはたいへんだと大騒ぎし、洗浄力の強いシャンプーやボディソープを使い、ゴシゴシ身体を洗いまくり、血がでるほど歯を磨き、何度もうがいをするかもしれない。そして、抗菌タオル、抗菌下着、抗菌靴下のオンパレードで無菌生活をめざす。だが本来身体にいてくれなければ困る常在菌を虐待し、外から来る菌に対する抵抗力をなくし、わざわざ自分の身体を弱くしているだけだ。
- 育菌が成功しているかは、ウンチでわかるので毎日、ウンチはチェックすること。正常なウンチは、ふわふわで水に浮く。
- 神経質に食品やバランスにこだわるより、おおらかな気持ちでバランスよく、楽しく食べること。排泄を食べるものの品質以上に真剣に考えること。
- 紫外線対策も大事だが、日焼け止めクリームの肌への負担も理解し、状況に応じて使用するべき。
- 私的まとめ
除菌などに過剰にならず、必要な菌は残りますように、とあえてずぼらなスキンケアをしてみる。
毎回、ウンチの状況をチェックする。
規則正しい生活をし、早寝早起き。汗を適度にかく。
統計やイラスト、実用もわかりやすく記載されていて、勉強になりました。